住職からのご挨拶
本行寺は、水戸の街に根付く400年以上の歴史があるお寺で、古くから地域の風景として親しまれたお寺です。
私たちが信仰する仏様の教え(お経)とは亡くなった方のために唱えるばかりのものではなく、悩み多い世界で生きている人達の為に説かれたものです。この教えを弘める(ひろめる)場がお寺であり、その役目を担ってきたのがお寺で勤めるお坊さんでした。本行寺もむかしから仏様の教えを通じ地域の方々と様々な交流をしてきました。
仏教というと堅苦しく古いものだと思われるかもしれませんが、思想や生活が多様化し、複雑な問題が生じる現代こそ仏教が求められる時代なのだと考えています。そして、一人ひとりの不安や悩みを仏様の教えを通して解消していくことも僧侶の役目である布教だとも考えております。
そのためにも、教えを伝える場のお寺は門構えを立派にするのではなく、敷居を低くし地域に受け入れやすくし、時にはお寺という枠から飛び出して皆さんと交流していくことを志して日々精進を重ねています。